富山県生協がめざす2020年ビジョン
組合員や県生協を取り巻く情勢は、世界経済・金融危機の発生により経済環境へ大きな影響を与えました。
経済危機以降、持ち直しはあるものの依然厳しい経済・雇用環境が続いているほか、公共事業の見直しや社会保障制度に対する不安、人口減少・少子高齢化のいっそうの進行や深刻化する国・地方の財政、東日本大震災の発生など大きく変化しています。
このような状況の中で、新しい社会の枠組みや経済の構造が求められ、変化が厳しい時代だからこそ、活動の主体である組合員の参加・参画と役職員の主体的取り組みで、現状からの脱却と変化を続けることで、10年後のありたい姿に挑戦していくことが重要です。
私たちは10年後のありたい姿として、組合員のくらしのために県生協のめざすもの、果たすべき役割を明らかにして実現に向け挑戦していきます。
2020年ビジョン
目指すべき姿
- 組合員数
- 95,000人
- 出資金
- 45億円
- 総事業高
- 100億円
- 総資産
- 66億円
4つのビジョン(※2015年2月理事会補強版)
ビジョン1「安全安心の価値を高めるために」
食の安全、くらしの安心の仕組みづくりの構築をめざします。
- 安全な商品を組合員にお届けするため、新たな仕組みの導入をめざします。
- 安全安心の取り組みは、県内外の生産製造先に産地訪問や工場見学・交流会を実施し、多くの組合員さん交流をめざします。
- 各種情報提供方法と内容を強化し、組合員さんが確認できる環境を整備します。
- 地産地消の拡大は、取り扱い商品の充実と生産者との協議会の設置等で、利用を増やし供給高を高めます。
- 高齢者、子育て層等に対する生活支援活動を強化します。
- 組合員の消費者力UPに向けた講座や学習会を積極的に開催します。消費者力が向上した組合員が増え、組合員が自ら講師としても活動している状態をめざします。
- 食の安心研究所と連携し、富山県内で安全な商品を生産・製造するための人財育成、仕組・施設の導入や改修等の支援を進めます。
ビジョン2「組合員の参加の価値と地域社会貢献を高めるため」
多くの組合員の参加参画のもと、元気な県生協づくりと笑顔あふれる地域社会に貢献します。
- 組合員活動は自主自発活動の拡大と参加が広がる企画の実施、地域とのネットワークを広げ参加者を増やします。
- 安心して笑顔で暮らせる地域社会づくりへ主体的な参加をめざします。
- 富山県生協の組合員数を拡大し加入率25%をめざします。
- 低炭素社会実現に向け、効率的な業務運営と組合員さんとともに進める環境活動を進めます。また、再生可能エネルギーの活用は調査・研究を積み上げ実現します。
ビジョン3「組合員へのお役立ちの価値を高めるために」
くらしの安心事業ネットワーク作りを進め、くらしへのお役立ちを高めます。
- 宅配事業は、利用の仕組みの改善、商品の品ぞろえ強化や商品の開発等で、年間延べ利用組合員数は240万人をめざします。
- 宅配事業はITを活用し利用しやすい環境整備に向け調査・研究を行い、宅配利用組合員の20%以上の利用率をめざします。
- 福祉事業は、全ブロックで複数の事業展開をめざします。
- 共済は組合員の保障の分野のお役立ちを高めていくため、全国の生協の仲間ともに共済の輪を広げます。
- 食の分野で組合員へのお役立ちを一層高めるため、店舗事業の開始をめざします。
- くらしの安心事業ネットワークの実現で、食を中心に福祉、子育て、保障に加え、生活関連事業、葬祭なども含め、関連会社と連携し生涯県生協の組合員でいたいと思える事業環境の整備をめざします。
- 子育て支援事業は調査・研究を積み上げ事業展開をめざします。
ビジョン4「経営の持続的発展と元気な職員づくりのため」
持続可能発展を実現する経営を続け、職員能力の向上と元気な職員集団を形成します。
- 組合員の信頼を得て、期待に応えられる専門的な技術や能力を持った職員集団を育成していきます。
- 職員集団をリードし、ガバナンスやマネジメントを担う幹部役職員の育成をめざします。
- 多様性を受け入れらる柔軟な働き方ができる環境を整えます。また、女性の活躍を推進し政策・方針決定過程での女性の参加・参画を増やします。
- リスク対応強化、コンプライアンス経営の強化をすすめ、内部統制を深化します。
- 組合員満足向上と効果的な業務運営で経営力を強化し、組合員還元、内部留保の増加と職員の処遇を改善します。