富山県生活協同組合

第3回 食(くらし)の安全・安心学習会を開催しました

今回の「食の安全・安心学習会」は視点を「くらし」に変え、最近の洗剤の情報や、わたしたちの暮らしに身近な富山の水環境について、富山県消費者協会会長の尾畑納子さんにお話ししていただきました。

参加者数 合計81名
(富山県生協から29名)
(CO・OPとやまから52名)

ボルファート会場

ボルファート会場

砺波会場

砺波会場

滑川会場

滑川会場

 

お話の概要

はじめに

1970年代の高度経済成長期、都市部の河川では洗剤によって水が泡立ったり、沿岸部で赤潮が発生するなど、水環境の汚染が問題となったため、それらを防ぐため法整備が進みました。
しかし、環境の問題は一つ解決してもまた次の問題が出てきます。近年は環境問題への関心も高まり理解も進みましたが、それだけ問題が大きくなったという事でもあります。

富山の水環境

富山は水環境が豊かで、BOD(微生物が水を浄化するのに必要な酸素量)やCOD(化学的処理で水を浄化するのに必要な酸素量)などの水質基準の指標はクリアしていますが、六渡寺海岸などではプラスチックごみの漂着が問題になっています。今の基準にはない水辺のゴミについて、どのように評価していくかは今後の課題です。また、基準をつくるだけではなく、私達のくらしから出ているゴミを減らす取組みも必要です。

洗剤について

衣類の汚れはさまざまな物質が混じっており、それを解きほぐして除去するのが洗剤に含まれる界面活性剤や酵素です。

界面活性剤は汚れをよく落とす代わりに分解されるのに時間がかかったり、昔の宣材に含まれていた助剤の一部は赤潮の原因になっていました。また、現在は洗濯に洗浄力だけではなく消臭効果やよい香りが求められる傾向が強く、洗剤のほかに消臭柔軟剤も合わせて使用することがありますが、これも油溶性界面活性剤なので、使いすぎると水の浄化が大変になるため注意が必要です。

さらに、一般的に洗濯洗剤はやや多めに入れるという人が多いこともわかっています。洗剤を多く入れても洗浄力は変わらないばかりか、水を汚す原因になります。洗剤はけちくさくキッチリ量って使うようにしましょう。

また、洗濯機の型の変化により、最近は液体タイプの洗剤が主流になりました。液体タイプは粉末タイプに比べて界面活性剤の量が多く、環境への負荷が大きくなります。一方、洗濯せっけんは分解されやすいと言われていますが、それでも使い過ぎは下水処理に負担をかけます。汚れによって洗剤を使い分けることも大切です。

洗剤が水環境を汚してきた時代もありましたが、今は徐々に改善されています。これから私たち消費者に必要とされているのは、モノを買う・使う・捨てる一連の流れの中で、どれくらいの二酸化炭素を排出したり、環境に負荷をかけているかを意識することです。

洗剤はどんどん変わっていきます。正しい情報を拾って活用してください。